厚生労働省の2024年3月31日までの接種を扱う公開表では、1回目の接種率は全体で80.3%です。差し引いた19.7%は、その表の条件での補数です。2026年現在の未接種者の人数や、自分の年代の割合をそのまま示すものではありません。
まず見るのは「1回目」の欄
一度も接種していない人の割合を考えるなら、2回目や最新の追加接種ではなく、1回目の接種の欄を確認します。追加接種を受けていない人には、過去に1回以上受けた人も含まれます。
2026年9月9日に確認した厚生労働省の特例臨時接種期間の表は、全体の1回目を80.3%、2回目を79.4%、3回目を67.0%としています。対象期間は2024年3月31日までです。この三つの数字を「未接種率」として混ぜないことが大切です。
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| 見る欄 | 表の割合 | 分かること |
|---|---|---|
| 1回目 | 80.3% | 初回の接種の集計 |
| 2回目 | 79.4% | 2回目までの接種の集計 |
| 3回目 | 67.0% | 3回目の接種の集計 |
参考:[1] 厚生労働省
「100から引く」ときにも、条件を一緒に読む
100から80.3を引くと19.7です。ただし、これは掲載表の接種率の補数という計算で、現在日本に暮らす人を改めて全員調べた未接種率ではありません。
集計には使っている人口の時点、死亡した方の接種回数の扱いなどの注記があります。丸めた接種率だけを使って現在の人口を掛け、正確な未接種者数として発表することは避けます。数字を紹介するときは「どの表の、いつまでの記録か」を一緒に書きます。
参考:[1] 厚生労働省
全国の割合は、同年代の割合ではない
全体の集計には年齢の違う人が含まれます。学生、子育て世代、高齢者では接種の対象時期や状況が異なるため、全国の割合から「同年代にも5人に1人いるはず」とは言えません。
同じ厚生労働省ページには年齢階級別の資料へのリンクがあります。自分の年代を調べる場合は、年齢区分、集計日、接種回数をそろえて確認します。全国の集計を職場やサークルの人数に当てはめることにも限界があります。
参考:[1] 厚生労働省
記事によって数字が違うときの確認順
あるブログでは80.4、別の資料では80.3と書かれているとき、片方が直ちに虚偽とは限りません。公表時点、記録の更新、計算に使う人口、丸め方が違う可能性があります。数字だけを切り取らず、元の表に戻ります。
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| 確認する項目 | 見る場所 | 混同しやすいもの |
|---|---|---|
| 何の接種か | 表題・注記 | コロナと他の予防接種 |
| 何回目か | 行の見出し | 初回と追加接種 |
| いつの記録か | 集計期間・公表日 | 記事更新日と対象期間 |
| 誰を含むか | 母数・年齢区分 | 全国と成人のみ |
| どう数えたか | 集計方法 | 人数と延べ接種回数 |
接種回数と、接種した人数は同じではない
同じ人が複数回受けるため、総接種回数を人口から引いて未接種者数を求めることはできません。デジタル庁が公開したVRSの集計案内も、接種記録を全国・都道府県単位で見るためのものです。
統計で分かるのは集計された範囲の傾向です。自分の近くに友達が見つかるか、特定の相手が未接種か、考え方が同じかは、この数字からは分かりません。出会いを探すときは、地域や活動目的を別に確かめます。
参考:[2] デジタル庁
数字を保存するときの四行メモ
資料をあとで見直せるよう、数値だけでなく、リンクと対象期間を一緒に残します。SNSで共有する場合も、画像を切り取るより元資料へのリンクを添えると、読んだ人が条件を確認できます。
資料:厚生労働省・特例臨時接種期間の集計 対象:2024年3月31日までの接種 確認した欄:全体・1回目 80.3% 注意:現時点の未接種者数を直接示すものではない。確認日:2026年9月9日。
よくある質問
追加接種をしていない人は未接種者ですか。
一度も受けていないという意味の未接種とは異なります。初回接種歴のある人も含むため、追加接種率の補数を未接種率として使わないでください。
今いる未接種者は何人ですか。
この記事で参照する表だけでは、現在の正確な人数は出せません。対象期間と人口の条件が異なるためです。ここで示す19.7%は、表の1回目接種率を100から引いた値として限定して扱います。
参考資料・さらに読みたいもの
記事更新日:2026.09.09。公式の案内と、個人の体験・解説を区別して参照しています。料金・機能・集まりの参加条件は、リンク先の最新情報もご確認ください。
- 特例臨時接種期間の新型コロナワクチン接種回数厚生労働省
2024年3月31日までの接種を扱う公開集計。記事確認日の現存人口を直接測る統計ではありません。
- 接種状況ダッシュボードとオープンデータの公開案内デジタル庁
2022年1月24日の公開案内。VRSを基にした集計の用途を確認する歴史資料です。
