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聖書・祈り

キリスト教のお祈り例文|食前・集会・眠る前の言葉

人前で祈るときに言葉が出ない、食前に何を祈ればよいか迷う方へ。自由な祈りの組み立て方と6つの創作例、教派ごとの祈祷文の確認先を紹介します。

クリスチャンカップル編集部

自由な祈りを頼まれたら、今日伝えたいことを一つ決めるところから。食前・朝・集会など6つの創作例と、原稿を整える手順を紹介します。礼拝やミサで指定の祈祷文がある場合は、その場の案内に合わせてください。

まず、決まった祈祷文か自由な祈りかを確かめる

お祈りを頼まれたら、文面を考える前に、その場で求められている祈りを確認しましょう。礼拝やミサで用いる祈祷文と、食事や小さな集まりで自分の言葉を用いる祈りでは、準備が違います。「自由に祈ってよいですか。それとも使う祈祷文がありますか」と聞いて構いません。

カトリックさいたま教区は、主の祈りをイエスが弟子たちに教えた祈りとして説明しています。聖パウロ修道会は、食前と食後に用いる祈りを公開しています。決まった言葉を読んで祈ることも、実際に行われている祈り方です。

一方、牧師によるブログ「永野牧師の部屋第1」は、自由祈祷の組み立てを紹介しています。本記事の例文は、このような自分の言葉で祈る場面のために編集部が作成したものです。聖書や祈祷書からの引用ではなく、教会公式の祈祷文でもありません。

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まず、決まった祈祷文か自由な祈りかを確かめる:比較・確認表
場面準備するもの確認したいこと
礼拝・ミサなど教会指定の祈祷文や式次第担当箇所と読み方
食事・小さな集まり自由な祈り、または慣れた祈祷文祈り方の希望と長さ
一人の時間自分の言葉、聖書、祈祷書など今の自分に無理なくできる形

自由な祈りは、伝えたいことを一つ決める

文章をきれいに整える前に、いま神に伝えたいことを一つ書きます。「食事をいただけること」「忙しいなかで集まれたこと」「明日の仕事への不安」など、その日の具体的なことです。感謝だけでは言い表せない日には、困っていることから始めてもよいでしょう。

次の四つは、原稿を準備するときの編集上の目安です。すべてを盛り込む義務はありません。人前で祈る場合も、難しい言葉を増やすより、そこにいる人が一緒に祈れる内容に絞ります。

動画で流れを確認したい方には、チャーチ・リサーチの「第007回 お祈りの流れ」があります。神に呼びかけ、自由な内容を祈り、結ぶという説明を会話形式で聞けます。複数の内容を毎回そろえる必要はないという話もあり、原稿を作る前の参考になります。自由祈祷を扱う一つの入門として、自分の教会の作法と照らし合わせてください。

  • 呼びかける:「神さま」「天の父なる神さま」など、普段の教会で親しんでいる呼び方から始める。
  • 今のことを伝える:感謝、困りごと、悔いなどを、一つか二つの短い文にする。
  • 願いを伝える:自分の願いだけでなく、その場の人や必要を覚える。
  • 結ぶ:所属教会で用いる結び方を参考にする。この記事の創作例は「アーメン」で結ぶ。

食前・朝・眠る前に使える6つの創作例

以下はすべて編集部が作った例文です。自分が本当に思っていることと違う部分は、省いたり変えたりしてください。結びの言葉も、普段の祈り方に合わせて整えられます。

食前食後の伝統的な祈祷文を読みたい方は、聖パウロ修道会の公開文をご覧ください。例文を覚え直すより、すでに親しんでいる祈祷文を手元に置くほうが祈りやすい場合もあります。神戸聖ミカエル教会の「食前の祈り」は、食事への感謝を、食べ物を十分に得られない人へのまなざしにもつなげて考えています。

食前

神さま、今日の食卓をありがとうございます。食べ物を育て、運び、用意してくださった方々を覚えます。この食事をいただき、今日出会う人を大切にできますように。アーメン。

仕事に向かう朝

神さま、これから仕事に向かいます。気が重いこともありますが、一つずつ向き合う落ち着きをください。助けが必要なときには声をかけ、周りの人の話にも耳を傾けられますように。アーメン。

集会の始まり

神さま、今日ここに集まる時間をありがとうございます。それぞれの一週間を覚えてください。互いの話をよく聞き、急いで答えを出さず、大切なことを分かち合える時間にしてください。アーメン。

集会の終わり

神さま、今日共に過ごした時間をありがとうございます。ここで聞いたことを、それぞれの暮らしのなかで受け止めていけますように。帰る道を守り、また会う日まで一人ひとりを支えてください。アーメン。

眠る前

神さま、今日一日を終えます。うれしかったことも、うまくできなかったことも、あなたの前に置きます。今夜は休み、明日できることに向き合う力をください。アーメン。

言葉が出ない日

神さま、いま何と言えばよいのか分かりません。このままの私を受け止めてください。今日は、この一言だけを祈ります。アーメン。

人前で祈るときの準備は、原稿3行から

祈りの担当を引き受けたら、「呼びかけ」「今日の感謝や願い」「結び」を3行ほどに書き、声に出して読んでみます。これは暗記の課題ではありません。読んだときに息が続かない文を短くし、言い慣れない表現を普段の言葉に直すための準備です。

長さは集会の流れに合わせます。初めて担当するなら、「短い祈りを原稿を見ながらささげてもよいですか」と司会者に伝えておくと、当日の見通しが立ちます。直前にほかの人が長く祈ったからといって、自分の原稿を延ばす必要はありません。

みんなで祈る場では、本人が公にしていない病気や家族関係、交際の悩みを、よかれと思って具体的に話さないようにします。「この件を皆さんと祈ってもよいですか」「名前は出してよいですか」を先に本人へ確かめます。確認できていない場合は、個人を特定しない言葉にとどめましょう。

たとえば読書会の始まりなら、感謝を「この一週間を無事に過ごせたこと」と決めつけず、「今日、集まる時間が与えられたこと」に置き換えられます。参加者には大変な一週間を過ごした人もいるかもしれません。みんなが同じ気持ちだと代弁するより、それぞれの事情を覚える言葉を選ぶと、一緒に祈る余地を残せます。

  • 開始前:担当する場面、祈祷文の指定、長さの目安を確認する。
  • 原稿作り:その場の人が共有できる内容を一つ選ぶ。
  • 読み直し:説教や誰かへの注意になっていないか、秘密を含まないか確認する。
  • 当日:急いで読み切ろうとせず、文の終わりで一呼吸置く。

一人の祈りは、声に出す以外の形も試せる

眠い日、移動が多い日、帰宅しても頭が仕事から離れない日には、まとまった時間を用意すること自体が難しいかもしれません。机に向かって長い文を作る代わりに、その日の出来事と短い祈りを一行ずつ書く、親しんだ祈祷文を読む、といった方法を試してみてください。

日本聖公会東京教区の「祈りの実践」では、日常の出来事のなかで短くささげる「矢の祈り」や、生活を振り返る霊的な日記が紹介されています。一回の長さにこだわらず、暮らしの途中で神に心を向けるための参考になります。

たとえば「今日は同僚にきつく言ってしまった。明日、言い方を謝る勇気をください」と書けば、その後にできる行動も具体的になります。反対に、すぐに答えが出ないことは、答えを急いで書かず、問いのまま置いておけます。

続け方を決めるなら、「毎日必ず何分」と先に増やすより、いつもの行動に一つ結びつけてみます。朝に湯を沸かしている間、夕食の前、照明を消す前などです。数日空いたときも、空いた日数の分を取り戻そうとせず、その日の出来事から再開できます。続け方が負担になったら、使う時間や文の長さを見直しましょう。

祈れないときは、文章を完成させなくてもいい

「何を言っても本心と違う」「感謝しようとすると苦しくなる」。そんなときに例文を完成させることを、その日の目標にしなくても構いません。この記事の例文も、今の気持ちに合わなければ使わないでください。

noteには、祈りや信仰まで「きちんとできなければ」という役割に感じてしまうことを扱った個人の文章もあります。祈れないときの感覚を、別の人の言葉を手がかりに考えてみたい方の読み物になります。

自分の言葉が出ないときは、信頼できる牧師・司祭や身近な信仰の友に「いま自分ではうまく祈れないので、一緒に祈ってもらえますか」と伝える方法もあります。事情をすべて説明できなくても、「詳しく話す準備はまだありません」と付け加えられます。

一人で祈る時間も、誰かと祈る時間も、同じ形にそろえる必要はありません。今日はどの場面で祈りたいのかを選び、自分に合う一文から始めてみてください。

よくある質問

祈りの例文をそのまま読んでもよいですか?

自由な祈りを求められた場面では、原稿を用意する方法があります。ただし本記事の例文は編集部の創作です。自分の思いに合うように直し、礼拝などで指定の祈祷文がある場合はそちらを使ってください。

お祈りはどのくらいの長さが必要ですか?

集会では担当者に長さの目安を確認しましょう。一人の祈りでは短い一文から試せます。言葉の数を増やすことを目標にしなくても構いません。

最後は必ず「イエス様のお名前によって」と言うのですか?

自由祈祷でも祈祷文でも、教会ごとに親しまれている結び方があります。聖パウロ修道会が公開する食前食後の祈りなどを参考にしつつ、自分の教会の牧師・司祭や担当者に確かめてください。

食前に声を出せない場所ではどうしたらよいですか?

同席者に伝えられる状況なら、食べ始める前に少し祈ることを知らせられます。声を出すことが難しければ、静かに心を向ける時間を取るなど、その場所に合う形を考えてみてください。

参考資料・さらに読みたいもの

確認日:2026.09.08。公式の案内と、個人の体験・解説を区別して参照しています。料金・機能・集まりの参加条件は、リンク先の最新情報もご確認ください。

  1. 初めての方へ:主の祈りカトリックさいたま教区

    カトリックの公式説明。主の祈りの位置づけを確認。

  2. 食前食後の祈り――神さまとともに歩く修道院の祈り聖パウロ修道会

    食前と食後に用いられるカトリックの祈祷文を読める。

  3. キリスト教のお祈りの仕方永野牧師の部屋第1

    2005年の牧師ブログ。自由祈祷の例を扱う個別の解説。

  4. 食前の祈り神戸聖ミカエル教会

    司祭による食前の祈りの考察。食事への感謝を考える補助資料。

  5. 東京教区時報:キリスト教講座・祈り②「祈りの実践」日本聖公会東京教区

    PDF最終ページ。短い祈り、霊的日記、霊的指導の紹介。

  6. それでも、生きている――意味がなくても、許されているという経験Kazuo Haraya/note

    祈りや信仰が義務に感じられるときの、個人の考察。

  7. 第007回 お祈りの流れチャーチ・リサーチ/YouTube

    呼びかけから結びまで、自由祈祷の流れを会話形式で紹介。