家族行事——チェサ・旧正月の伝え方
在日コリアンの家庭で代々受け継がれてきた行事の中で、日本人パートナーとの間で話し合いが必要になりやすいのがチェサ(제사:先祖供養の法事)と旧正月(설날:ソルラル)です。
チェサについて
チェサは、先祖の命日や旧正月・チュソク(秋夕)に行う法事です。祭壇に供物を並べ、拝礼をする家庭もあります。行う時期、参加者、準備の量は家庭によって異なります。
パートナーに伝えるときは、「年に何回あるか」「どんな準備をするか」「どの程度参加してほしいか」を具体的に話しましょう。家庭ごとの違いを前提に、二人が無理なく関われる方法を決めることが大切です。
旧正月・チュソクについて
旧暦に基づく旧正月とチュソク(秋夕)を家族行事として大切にする家庭もあります。行事の有無や過ごし方は家庭ごとに異なるため、両家の予定と本人たちの希望を具体的に確認します。
民族名・通名——いつ・どう伝えるか
日常生活で通名(日本名)を使う方も、民族名(본명)を使う方もおり、名前との向き合い方は一人ひとり異なります。
パートナーへの伝え方
在日コリアン向けのマッチングサービスでは、ルーツがあることを前提に話せます。いっぽう、民族名・通名の使い方や、どこまで話したいかは本人が決めることです。相手の反応を決めつけず、自分が安心できるタイミングと言葉を選びましょう。
相手の家族への紹介時
結婚に向けて相手の家族に挨拶する場面では、どちらの名前を使うかを事前にパートナーと相談しておきましょう。「家族の前では民族名を使いたい」「通名で紹介してほしい」など、自分の希望を事前に伝えておくことで、当日の混乱を防げます。
家族への紹介前に確認したいこと
家族がパートナーに期待することは、世代やルーツだけでは決まりません。紹介前に、自分の家族にどこまでルーツや行事を説明しているか、当日どの名前で紹介してほしいかを二人で確認しましょう。
日本人パートナーを紹介するとき
家族に会う前に、説明が必要な行事や呼び方、避けてほしい話題があるかを共有しましょう。パートナーに文化的な役割を一方的に求めず、本人と家族の希望を分けて考えることが大切です。
在日コリアン同士で結婚するとき
同じルーツ同士でも、家族との距離感や行事への関わり方は異なります。ルーツが近いことだけで家族の反応を予測せず、交際が深まった段階で家族観・行事観をすり合わせましょう。
同じルーツでも確認が必要なこと
ルーツを前提に話せること
- ルーツがあること自体をいつ伝えるかという負担を減らせる
- 家族行事、名前、言語などを初回から話題にしやすい
- 同じルーツでも家庭ごとの違いがあるため、具体的な希望を確認する
ただ「同じルーツだからといって価値観が同じとは限らない」点は頭に入れておきたい。日本生まれ育ちの度合い、家庭での文化継承の度合いは人によって大きく異なります。在日コリアン専門のマッチングサービスを使っていても、「コリアン文化をどの程度大切にしたいか」はデートの中で確認し合うことが重要です。
婚活段階から意識しておくべき3つのこと
①「文化的に譲れないこと」をリストアップしておく
チェサへの参加、旧正月の過ごし方、子どもの名前など、「これだけは大切にしたい」ことを整理しておきましょう。相手にも同じ希望があると決めつけず、交際の段階に合わせて話します。
②最初から「ルーツがある」ことを前提にできる場で出会う
一般のマッチングアプリでは、プロフィールに書くか、会ってから話すかを自分で選びます。在日コリアン向けサービスではルーツがあることを前提にできるため、その先にある家族行事や名前の希望を話しやすくなります。
③「どこまで受け入れてもらいたいか」を言語化する
「チェサには一緒に参加してほしい」「旧正月は家族と過ごしたい」「子どもに民族名を付けたい」——具体的なイメージを言葉にしておくと、パートナーとの対話がスムーズになります。婚活中の早い段階でこれらを共有することで、長期的な関係の土台ができます。
在日韓国人・在日コリアンの結婚でよくある質問
在日コリアンと日本人の結婚で文化的なギャップはありますか?
チェサ(法事)・旧正月・民族名の扱いなどは、家庭や本人によって大きく異なります。行事の有無、頻度、パートナーに期待する関わり方を具体的に確認することが大切です。
同じルーツの相手なら、家族文化も同じですか?
同じルーツでも、行事、名前、言語、家族との距離感はそれぞれです。ルーツを説明する負担は減らせても、具体的な生活の希望は二人で確認する必要があります。
まとめ
- チェサ・旧正月・民族名は、在日コリアンとの結婚で話し合うべき主要テーマ
- 日本人パートナーには「年に何回か」「どんな準備か」「どの程度参加を求めるか」を具体的に伝える
- 同じルーツでも、家族行事や名前、言語の希望は一人ずつ異なる
- 婚活段階から「譲れないこと」を言語化しておくと、すれ違いを減らしやすい
- 在日コリアン専門マッチングサービスなら最初から前提が共有されている